詩のブログ


by soratokinokakera

驟雨

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降る 始められた、雨の先を、

平衡をとりもどすために、

熱い飲みものと歩いていた

テールランプを見つめる目。


風のさざ波が振り上がり

笑いは、梢をゆらす

あまりにも遠い、

その下で、

遊んでいる。


翻訳された花の色

帰る、からだの断片を、

おきざりにする

今日、これまでの今日の上を

永い影。


動物の形をした

鳴き声を想う雲、

開かない窓を描いて

会話が飛び越えていく、

誰もいない、プラットホームでは

沈黙を持続させて

悲しい電圧が

冷たい洞窟の底を

濡らしている。


見えない、

    もの、、、

      だから君は笑っているのか。



# by soratokinokakera | 2017-11-18 16:23 | | Comments(0)

ねむり

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まよい雲から 群れ降る 夜の花。

鏡に映る背中を押し

 欠けていく 月の倦怠と 影、

 眠りを梳く 無限の風。


触れ弾けた、瞼の覆われた、

もみじ色の笑い。

 ながい影は境界線を押し広げ、

 ほどける熱風の 海となる。


飼いならした、いち日には

休息の仮面。

雨に溶けていく、傷みの記憶を伸ばしていく

 原色のアスファルト

淡いひかりの またたき。


人形の 不眠の瞳には

森を抜ける ねむりのフーガで

描かれた 空白の 空。



# by soratokinokakera | 2017-11-12 15:51 | | Comments(0)

地図

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地図



倦怠の上に散る無音

届けられない伝言は、

透明な繋がりを走らす。


弾け散る 視線の花びら

解体と、解体を、むすぶ関係。


闇の沈んだ色

を、追いかける砂浜

の、水銀灯の暴力

走る眠らぬ道。

光の沈んだ海を引き寄せて

弓張り月が落ちていく。


ニブン ノ イチ の夢

視られて夢を見ようとする。

すり替えられた窓辺の景色には、

白爪草、の 見える

時を編む水辺の音。


転げ落ちていく

 視線を

 捕まえようとしているのか。


時の荒れた地図のなかで、

方位の消えた砂の上を

歩んでいく影を追って、

視ようとする力。


眠りに落ちる瞬間、

遠のいていく椅子、その隙間から

視られることの力に 砕かれる

あること。


滑ること

透明な雪へと

消えるような靄を抱える。


橋を渡ろうとする

走る、

悪寒に、

遠く屈折した気流。


氷の柱は溶けて清水に落ち

その 眼差しから、

すれ違うだけの昨日と今日が繋がる。


水泡のはじける音楽と渦巻く無色の

衝撃、

融けていくモニターに映る自画像。


騒音に過ぎないレモン色の唇を持つ

豊かな曲線を、描くスクランブルを渡れば

干からびたパン。

寒いだろ、

でも、

この地図は、

解凍していく見慣れた団らん。



# by soratokinokakera | 2017-11-05 21:30 | | Comments(0)

音のさざ波

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穏やかに空を埋め さざ波へと

すりぬけていく 無形の欠如

ふれて やわらかく つつまれていく  

冷血とこわばりの 認知からの

応答は、 知ることから遠くはなれて 

それは霞の中で

時のネジを巻く弦のふるえの 音


空白へと 解体していく 方位

踏み台を 跳ねて 蹴られ 走る崖の上の太陽

伝説の風音と渡る草原は

記念碑の没落した影を伸ばす

歩みはじめた 音

エメラルドグリーンの影となり

静かな雨に 乱れ

飾りたてた 睡りを曳く

 

停止した 静寂の淵に

季節の歩行に 逆立ちした山々が

寄り添う

夕闇が招く境界線の香り 震える

辻は 危うい平衡の 覚醒へと

空の彼方に 星々は輝き

唯一の太陽からの 解放


記憶の抽斗に隠された 今日の林檎を

罅割れたコンクリートで摺りおろす

飼い馴らしたはずの窓辺の景色

捨てたはずの笑い声に波立つ

煌めき 睡眠は絹の輝き

不穏のステーションに打ち寄せる



# by soratokinokakera | 2017-10-29 22:32 | | Comments(0)

通り道

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断続 壊れる 
山から やってっくるの か
受けとった 
蝶の道を、 なぞっていく 
ある 在る 有る線を
見つめるように 近づく
掬いあげる手
雨雲は速い 追いつきそうもなく
店先の顔 どれも
アイドルのような仕草
見える のは 幻の摘み草 土の花
壊れそうな 砂の上の扉を開ける
金ずくから 遠くはなれる
壁から 黴の来客をまねく
罅の歩みを刻む 花瓶に立つ花は
見知らぬ会話の谷間を色取る

そこで 足下の影が動き始める
小さな人形であり
未知を曳く 風であり
忘れた 休日の朝でもある



# by soratokinokakera | 2017-09-23 17:37 | | Comments(0)