このブログの更新通知を受け取る場合はここをクリック
詩のブログ
2017年 11月 12日
まよい雲から 群れ降る 夜の花。
鏡に映る背中を押し
欠けていく 月の倦怠と 影、
眠りを梳く 無限の風。
触れ弾けた、瞼の覆われた、
もみじ色の笑い。
ながい影は境界線を押し広げ、
ほどける熱風の 海となる。
飼いならした、いち日には
休息の仮面。
雨に溶けていく、傷みの記憶を伸ばしていく
原色のアスファルト
淡いひかりの またたき。
人形の 不眠の瞳には
森を抜ける ねむりのフーガで
描かれた 空白の 空。