あえか

あえか

透明な雪に躓く

透明な靄を抱える 空

橋を渡ろうとする

遠く屈折した気流だから 走る

氷の柱は解けて空白を招き

その 鋭利な皮膚

すれ違うだけの昨日と今日

紛れていく視覚の感情

落ちろ朧月 屈折するよ

冬の太陽を追って

頷くだけの幻の声だもの

サイレンの音だけを追い

時の流れの中で

震える膝を抱き寄せる 聴いているのか

飛び魚が通り過ぎる硝子張りの夜

空のあかね色の静けさを

干からびたアスファルトの上に

残す 名のない足音

掌には 離れたままの指の間から

つかみ損ねた 枯れ葉の匂い

煙る姿を透かして欠けた月の後ろ姿

たたまれていく影の時代は

ああ 新しく泡だつ

つややかな膨らみを食らう

Sora19



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by soratokinokakera | 2017-01-01 17:25 | | Trackback | Comments(0)