記憶の雨


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昨日届いたみしらぬ土地の木々が放つ

遠い時間の揺らめきを 梢の先で探っていた思いが

小さな片隅のほころびを伝って

こぼれ落ちる

やがて根を生み出し育てていく

迂回していく様は

怯懦な視線を脱ぎ棄てる

そのとき 打ち沈む

戻らぬ水の流れをたくわえた

土の匂いが目を覚し始め

うっすらと描かれる

今日という

拘束の導入剤を飲む

境界線を東の空へ流す黄金の粒子

自由という不条理の手を裏返して

闇が滲んでいく波紋の上での

反覚醒 心想 こころの船底を

開いていく 偶然は

街角で瞬間を歌い

記憶の横顔を晒す仮面

蜻蛉が追われ

新たな記憶を奪われる瞳の奥

まぶしいだけの光の妄評

錆色の隊列を組んで

不揃いの歩行から

仮面の反乱を映す

隣人の反転した自画像を見て

暖かな光の浸食を飲む

眩暈はたしかなリズムをほどいて

記憶の裏側へ

旅の想像力を放つ




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by soratokinokakera | 2017-04-29 13:22 | | Trackback | Comments(0)