詩のブログ


by soratokinokakera

昇っていく

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零れ日を抜けて

緑は昇る

木々の描く空を歩く

飛ぶ鳥の跡

たなびく影が気配を伸ばして

午後の寄り道を刻み始める

なだらかな休日


夢の街は時を無くした空の中で

陽気な結び目を解いていく

こころの籠を揺らす散歩道


赤く塗られたシンボルの坂を踏む

飛び跳ねる情動は

幼児のリズムを気儘に訪ね

振り付けられる 老いた 反逆の

視線を動かそうとする季節

みずみずしい光をこぼす

肌色に奪われる

背中に流れる狡猾な視線


朝の街路樹を抜け

数えるように呼吸する無垢を

追い越していく

消された街の匂い

ふれあう呼吸を写し出す

回路を呼びながら

指先を震わすリズムを放電する

気まぐれの歩行


閉じ込められた不安から抜け出せず

仮面をつけた解放

通勤時間帯の中を疾走する

狂詩曲の反復

沈黙こそ暴力

結ばれた唇の雄弁な原野に

孤立した花々


原色の思いから伸びていく

振り向くことの無い視線を物語る

隣人の暖かな不安に染められた微笑み



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by soratokinokakera | 2017-05-14 17:00 | | Trackback | Comments(0)