遠い企て

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さむく しびれる 失った感触

裂かれた喪失の傷あと

磁石の防壁 密度の思いは弾かれる

空っぽになった 宙

方位は つめたい指先に囚われて

銀河の流れる闇の静寂を

追うように 歩き 追われるように 走り

無くしてしまった 針の上で

回転し続ける風見鶏


波の音に染まる砂絵に横たわり

空を染める雲に乗る

風が吹きゆっくりと朝を向かい入れる

染められた手の謎

目ざめの悪さ

を 枕に残して

鏡に映る長い夜の階段

遠くから静かな記憶

足音の跡が刻まれた回転木馬と共に

漂流すること

喋ること に 疲れた歯車

飲み込まれていく約束の地

と、予定の偶然

眠り続けるのは瞼の奥にある

血の巡る食卓の上で

ともしび と 影 共に

乾いた土に咲く月影の夢を観る


目ざめの匂い

弾ける身体を掬いあげて

蒔かれた種は行先不明

謎の時間を実らす無人の改札を抜けて

動かそうとした右手は

彼方に届く化石の重い時に触れ

許されることを剥がす

仮面の王国の中で

等しく忘れ棄てられた

遠い企てに導かれて

自画像を拾い上げる

手の感触が戻る前に

晴れた空に砕けた瞳を打ち上げる



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by soratokinokakera | 2017-06-11 22:04 | | Trackback | Comments(0)