眠る木

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ねむる意志をもち

眠る木の

枯れた唇

空の雨からの

黄金の果肉に抱かれた種

が 溢れる

夜の重さを測る湖の沈黙

慣れ始めている枕元に

乱れた服従と反抗との

交換する値を巡る遍歴

閉鎖された透明な金網の向こうから

かかわりも無く訪れる

書かれることも読まれることも無い

視線の歩行が

空気の無い湿った皮膚の内側ですれ違う

親密な気配

絡めていく

無縁の隙間に濃厚な

偶然という瞬間の十字路で

殻の中で海の歌を聴き続けるのは

肌に馴染まない時を

切れないナイフを手に

背負う事

消極的に乗った

遊覧 遙かなる旅人

枯れた鏡の反射の中で

途切れ途切れの記憶の輪郭線を追う

創造の片隅に根を張る創造の命を摘み取る時

朽ちる手と後退する時を背負う自らの影を観ながら

限られた時の分配を超えた恵みの芽に

震える瞳を見つける

眠る木の眠る意志



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by soratokinokakera | 2017-06-16 15:31 | | Trackback | Comments(0)