夜の越境

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夜は越境を繰り返す

遠く置き去りにした瞬間に

熱い 感触を刻んで

疾走する朝を飲み込む

夜を 深く

感情の嵐に沈め

隣人の手はもう其処まで届いているのだが


目に飛び込んでくる

破れた色彩

霧に覆われた鏡の前で

手触りを失った

新鮮な輪郭

目の動きは

解読の迷路を描く

翼のない天使たちによって

街は化粧を落とされ

二重の輪郭線を引くまでになった

踏み外すことのない

幻の不毛

温かな食事の匂いに囲まれた

鮮やかなコピー


波の重なりが

遠い空気を運んでくる

震えは

一瞬を切り裂いて

手のひらに

時の感触を刻んでいく

昨日の熱は

過ぎ去った風が拭き取る

背中を押す 錘の暗さ

離れていく身体の背中を視ながら

心の扉を背中で閉じていく







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by soratokinokakera | 2017-07-01 15:20 | | Trackback | Comments(0)