瞼の彩り
2017年 12月 29日

さむく しびれフル 剥がれた冬に雨
の、裂かれた 音ヲ 切レ ハシる
霞のカベ ぬけて
空っぽになった そら
眠り つめたい指先の とらわれ ヒト
闇の しずけさ
追う かがり火
駈け 追われるように 走る
風は失われ
影を招き入れる回転扉
呼吸を読み はじめたのか、、、
瞼の おもて と うら
波の音は砂絵をぬらし
空を染める 海を揺らす
目ざめの匂いを
掬いあげて
蒔かれた種は行先不明
謎のトキに耕されて
無人の改札を抜けた
動かそうとした右手は
化石の重い時に触れ
許される こと ハガして
仮面の王国
等しく忘れ 棄てられた
遠い企てに曳かれて
自画像を拾い上げる
手の感触が広がる前に
晴れた 原色の 空に
瞳を打ち上げる
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by soratokinokakera
| 2017-12-29 17:09
| 詩
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