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詩のブログ
2019年 02月 20日
花盛りの街で
すてられた季節に抱かれて
詐りの種を宿す雨に濡れ
風の沈黙を読む鳥になる
化石の図書館では
睡蓮を浮かべ
崇拝の飾り棚に夢の花を咲かし
睡眠の輪をつなぐ倦怠を散らす
何気ない 隙間の目差しが
追放の道に追いやられ
呼吸は浅く
乖離していく手足の軌道
修正から 曖昧な空の色を探る
殻と身体には 反逆のメタルを打つ
掌の線が日ごとに増す
その上で
時間が沸騰し始めた