詩のブログ
by soratokinokakera
無機質へ 冷たく 硬質を歩み
熱風は瞳の中で吹き荒れる
瞼を閉ざして
荒れた地は 優しく 凍りつく
反動を肥やして
荒れた感情の曲線に曳かれていく
心の色を塗りかえる
今朝のモニターに いつもの 朝
無機質へ 冷たく 硬質を歩み
傾斜した空の片隅にうずくまる 三日月
心の手に脅かされた 君の瞳と唇の
天と地の間には測ることの出来ない記憶の微笑みが
沈んだ道ばたの小石は物語りに触れた瞳となって
遠い風の香りが流れ
無機質へ 激しく 情動をあゆむ
バラバラに砕けた 今日の時間は
改札を通り抜けて 街の色に染まる