午後5時


貝殻の窓
硝子の泪
通り雨の裏庭から抜けだしてきた
晴れやかな水玉色の香りにふりまわされて
分かれ道の風速は鋭角の日々
触れあう光と影の波紋が瞼のうえで交差して
観るもの全ての破調を生み出していく王国
の、シグナルは瞬間
に 出会い 頭に埋め込まれ
目は頭の中で
 反転した風の色を伺う
寂れた洞窟の壁に描かれるのは出奔した世界の抜け殻

旋回する視点の窓
木洩れ日の泪
太陽の子供たちに降り立つ
のは、衝動の遊具にのった反動の揺り籠
繰り返し踊らされていく環状の季節をくぐり抜けていく
仮面の慈愛と背もたれに掛けられた自虐の報復
親和性の楽天を目指してどこまでも浸透していく
略奪を心地よく描きだす 目 と 目の間に
立ちあがっていくいくつもの鏡にふり向く視線
と、偶然の衝突とすみやかなすれ違いのひと駒を
ひもとく夕暮れのふる頃にあたたかく忍ぶ

貼られた景色に環状線を打ち込む
午後5時のクラッシュ


# by soratokinokakera | 2018-12-09 16:42 | | Trackback | Comments(0)

ちいさな扉

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イルミネーションの中で季節は変節を、
   ココロ ミィル
イミ ふかく か、 風の音
その瞬間にアタッテ、僕の時間は空の中で
溶けていくような乳白色となる
、朝 、
に、ホドカレテ 、
東の雲からネジを巻き始める
鳥、飛び、はじめた点滅する信号機の上で。

観つづけていたのか
遠くの子供たち
アクアマリンの瞳に
海月のうつろう
物語のつきあかり、、、

舞台の呼吸に灯る
細胞と細胞のあいだで
重なる手の音色
燠火の揺らめきのうえで
打ち続ける、、手、、

鳥の飛べない空の下
ムジンの駅に繫がる
どこにも繫がらない
回送電車
飛べない鳥の空の下
ムジンの駅への脅え
どこにでも繫がって

観つづけているのか
   白色矮星
すべてをのみこんで。



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# by soratokinokakera | 2018-12-04 15:33 | | Trackback | Comments(0)

朝のなかへ

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生みだされた朝
遊歩道の羽ばたく陽だまりをぬけて

オレンジをのせた雲
色づく浅い青へ
ハーモニーは輝き
瞳の中では
空の重力が描かれている

かるく かるく季節の垣根
さかしたの
山茶花の蕾は
あざやかな深さで

さらさらと さかして
ながれていく
太陽の子供達を描き始めた

琥珀の細胞は
輝くいにしえの影を横切って
ことば無き ぬくもりを描く

傷ついたフイルムから毀れ
鏡像にまぎれて歩きだす
躓きの石を描く 歩行

時の平行線
重力をいだいて
朝と夜
の、フォルムは
蜜の香りの中で溶けて
僕の影は
落葉のささやきのなかで

抜け殻の椅子に凭れる夜をいだき
僕の目覚を描いている



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# by soratokinokakera | 2018-11-25 18:35 | | Trackback | Comments(0)

微熱

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割れた茶碗
散って 滲む
化石化した時間
振り子の夢。

交換のための仮面は剝離をくり返して
みえることの先にある
ゆり籠を揺らすことで
 更新し 交換し 
 奪い続けては、 語りかける。

変奏は浄夜を宝船で満たし
消化器官は晴れやかに
増殖させ鋭角の罅はしらせて
浄化槽への信仰を強くしていく
高層集合住宅からの
蛮声の風に吹かれて
影を消し歩きながら
硝子に映る構図の中に
移り住む。


# by soratokinokakera | 2018-11-03 11:07 | | Trackback | Comments(0)

空のステーション

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硝子玉のなかへ と 
光の森の記憶は明滅して
結晶体の空と繫がる
夕暮れの傾きに凭れる人影

ていおんを渉るうたごえ
曳かれ始めた輪郭線の不透明な系譜

高層の影
   凍みりつく
       無人のステーション

に 立ちあがる行為のハモンを読む
うごめき 屹立し笹の音はチリヂリのすり足
体の内へ内へと深まる記憶の導火線
坂の上の風に数滴のエメラルドグリーン

滲んできた声のうつらない紋様
透かして受け止める
時差の隙間へ
すれ違う刹那の 手と手
列車は 夜を裂く
異次元の土地を
耳と耳 目と目
の 間に、、、


# by soratokinokakera | 2018-10-28 12:59 | | Trackback | Comments(0)