滲み

e0365964_14390096.jpeg

ほつれていく感触の指先
空と目と 歩みゆく
海に沈む雲の山並み
雪色の会話
光のパレットを引きよせる
瞼の重力

剝離への助走
交差することのない視線
交流の中心から沈黙が降り

あなたの眠りの味覚へ
届くことへの隔たりを測る
移動していく街の影と
歩みを共にする
消耗が唇を操り
凍った瞳の中で微笑む
あなたの心の眠りは
満開の言葉たちで賑わう

聴こうとすれば梢がフルエて
点滅するだけの呼吸
雨のながす
街並みの滲みに染まる

これは春への 裏切り



e0365964_14395314.jpeg


# by soratokinokakera | 2019-02-11 14:40 | | Trackback | Comments(0)

春霞の窓

風は ほんの少し   空へ

水色を  ながして

優雅は  ゆっくりと  呼吸 


螺旋 を 往還する 林檎を  引きよせる

その、 下で 酩酊の涙に濡れる 

     痺れる哀しみ

行方知れずは、、、、、  森の中を歩む静けさは、、、、、

  純白の響きは、、、、、

星のトライアングルで結ばれる


閉じられる 目に  世界は開かれ

開かれる 目に  不思議の扉が 閉ざされ

暗闇の明晰が暗示する  先鋭の光に

打たれ 雨に打たれ 

春霞は窓



e0365964_18355267.jpg









# by soratokinokakera | 2019-02-10 16:18 | | Trackback | Comments(0)

河辺

e0365964_05540088.jpeg



渇いた河辺

矛の木洩れ日

棘の盾

供物の 時 が

光の歯車を回す街に

掛けられた春は

初めての春と重なり

季節となる前に

春 無き地図の中へ、と

帰っていく。



それは 失われた眼によって

描かれ ひらかれた 記号 一つの音


重い雲の 花びらが降る朝

壊れた扉が凭れ

幾つもの根が絡む廃家、に

芽ぐむ感情の波


夜の 眠る 海に

帰る雨

引きずられる雨音

道に置き去りにされた

足跡の熟れた無機質の空に

豊饒の海の香り


屑物の窓に掛けられた

光の落書き、

剝がれて流れ

架空の河となる。


夜の境界線に

昼の朽ちた顔を歌う

石に打つ

瞬間 と 覆された

響きに続く 空白の色


剝ぐ日めくり 残されて

明日の話は 伝えられた

不明と 起源に

帰っていく 床には冷たく

捨てられた 日めくり


砂の中の感情が一つになり

手を通して 消えていく

連なり 降る 雨音 拾う

子供の 日めくりに触れた目


罅割れて  解離

斧の重力へ

テーブルの上で踊り始める

捲れ 跳ね上がる光を従えて

朝は境界線を越えて

迷宮の種を蒔く


感触 落ちていく透明な闇の中に冷たくまたたくひとみの間で、
昨日、せきとめられた言葉の集まる沈黙はたたずむ。
終わりのない道が、長い影を引く枯れ枝の途切れる先に日溜まりは暖色の風。
おもいだしたようにゆらぐ
蝶の紋様をもつ子供の手に だけ触れた 名のない土地 奥深く柔らかい
波紋に乗る 遊ぶ 震え


潮鳴りが届く 河辺で。


# by soratokinokakera | 2019-02-10 05:55 | | Trackback | Comments(0)

あるいて

e0365964_12050829.jpeg

e0365964_12053691.jpeg


e0365964_12060669.jpeg


あるくことで 窓の心は変形し
たちどまり 
ゆがんでいく鏡像は
記憶の 落とし穴の中で根を張り
しゃべり始める
コップの中の静かな光の子供たちへ
季節の肌を顕わにした
眠りの仮面
空白の雨が降る
海辺の音をひろい
消される光の結晶を
訪ねる
その先の角を曲がれば
飛び込んでくる
裸の視線
瞬間は身繕い
遠ざかる
触れることなく
沈黙の梱包を解く時
祭りの匂いに曝されて
狩人の風に乗る




# by soratokinokakera | 2019-02-03 12:09 | | Trackback | Comments(0)

鏡の中の道

e0365964_02081483.jpeg

ふゆ が いくつか とおりすぎて いった
ふゆ の なかを あるこう と おもった

たたんだ地図に藍色の空
鏡の中の道
走る 冷徹の波音
樹雨となって藍色を包み
胸の空白を破壊し
雨音の迷い子となる

あなたの呼吸
偏西風は
偶然の影と手をつなぎ
錆びた邂逅のテーブルの上で
ノスタルジーへの紫のリズムを懐く

繰り返し
私の、私しへと忍び寄る
波紋の音の 君は、
絶えざる塵に
うずくまる 輝き
その、鼓動

謳え、 消えていくその手に
降り立つ気配
傀儡戯への偏愛
深く硬質な眠りの酵母は
眩い熱狂を咲き散らす





# by soratokinokakera | 2019-01-28 02:18 | | Trackback | Comments(0)