カテゴリ:詩( 51 )

午後5時


貝殻の窓
硝子の泪
通り雨の裏庭から抜けだしてきた
晴れやかな水玉色の香りにふりまわされて
分かれ道の風速は鋭角の日々
触れあう光と影の波紋が瞼のうえで交差して
観るもの全ての破調を生み出していく王国
の、シグナルは瞬間
に 出会い 頭に埋め込まれ
目は頭の中で
 反転した風の色を伺う
寂れた洞窟の壁に描かれるのは出奔した世界の抜け殻

旋回する視点の窓
木洩れ日の泪
太陽の子供たちに降り立つ
のは、衝動の遊具にのった反動の揺り籠
繰り返し踊らされていく環状の季節をくぐり抜けていく
仮面の慈愛と背もたれに掛けられた自虐の報復
親和性の楽天を目指してどこまでも浸透していく
略奪を心地よく描きだす 目 と 目の間に
立ちあがっていくいくつもの鏡にふり向く視線
と、偶然の衝突とすみやかなすれ違いのひと駒を
ひもとく夕暮れのふる頃にあたたかく忍ぶ

貼られた景色に環状線を打ち込む
午後5時のクラッシュ


by soratokinokakera | 2018-12-09 16:42 | | Trackback | Comments(0)

ちいさな扉

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イルミネーションの中で季節は変節を、
   ココロ ミィル
イミ ふかく か、 風の音
その瞬間にアタッテ、僕の時間は空の中で
溶けていくような乳白色となる
、朝 、
に、ホドカレテ 、
東の雲からネジを巻き始める
鳥、飛び、はじめた点滅する信号機の上で。

観つづけていたのか
遠くの子供たち
アクアマリンの瞳に
海月のうつろう
物語のつきあかり、、、

舞台の呼吸に灯る
細胞と細胞のあいだで
重なる手の音色
燠火の揺らめきのうえで
打ち続ける、、手、、

鳥の飛べない空の下
ムジンの駅に繫がる
どこにも繫がらない
回送電車
飛べない鳥の空の下
ムジンの駅への脅え
どこにでも繫がって

観つづけているのか
   白色矮星
すべてをのみこんで。



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by soratokinokakera | 2018-12-04 15:33 | | Trackback | Comments(0)

朝のなかへ

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生みだされた朝
遊歩道の羽ばたく陽だまりをぬけて

オレンジをのせた雲
色づく浅い青へ
ハーモニーは輝き
瞳の中では
空の重力が描かれている

かるく かるく季節の垣根
さかしたの
山茶花の蕾は
あざやかな深さで

さらさらと さかして
ながれていく
太陽の子供達を描き始めた

琥珀の細胞は
輝くいにしえの影を横切って
ことば無き ぬくもりを描く

傷ついたフイルムから毀れ
鏡像にまぎれて歩きだす
躓きの石を描く 歩行

時の平行線
重力をいだいて
朝と夜
の、フォルムは
蜜の香りの中で溶けて
僕の影は
落葉のささやきのなかで

抜け殻の椅子に凭れる夜をいだき
僕の目覚を描いている



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by soratokinokakera | 2018-11-25 18:35 | | Trackback | Comments(0)

微熱

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割れた茶碗
散って 滲む
化石化した時間
振り子の夢。

交換のための仮面は剝離をくり返して
みえることの先にある
ゆり籠を揺らすことで
 更新し 交換し 
 奪い続けては、 語りかける。

変奏は浄夜を宝船で満たし
消化器官は晴れやかに
増殖させ鋭角の罅はしらせて
浄化槽への信仰を強くしていく
高層集合住宅からの
蛮声の風に吹かれて
影を消し歩きながら
硝子に映る構図の中に
移り住む。


by soratokinokakera | 2018-11-03 11:07 | | Trackback | Comments(0)

空のステーション

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硝子玉のなかへ と 
光の森の記憶は明滅して
結晶体の空と繫がる
夕暮れの傾きに凭れる人影

ていおんを渉るうたごえ
曳かれ始めた輪郭線の不透明な系譜

高層の影
   凍みりつく
       無人のステーション

に 立ちあがる行為のハモンを読む
うごめき 屹立し笹の音はチリヂリのすり足
体の内へ内へと深まる記憶の導火線
坂の上の風に数滴のエメラルドグリーン

滲んできた声のうつらない紋様
透かして受け止める
時差の隙間へ
すれ違う刹那の 手と手
列車は 夜を裂く
異次元の土地を
耳と耳 目と目
の 間に、、、


by soratokinokakera | 2018-10-28 12:59 | | Trackback | Comments(0)

空のステーション

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硝子玉のなかへ と 
光の森の記憶は明滅して
結晶体の空と繫がる
夕暮れの傾きに凭れる人影

ていおんを渉るうたごえ
曳かれ始めた輪郭線の不透明な系譜

高層の影
   凍みりつく
       無人のステーション

に 立ちあがる行為のハモンを読む
うごめき 屹立し笹の音はチリヂリのすり足
体の内へ内へと深まる記憶の導火線
坂の上の風に数滴のエメラルドグリーン

滲んできた声のうつらない紋様
透かして受け止める
時差の隙間へ
すれ違う刹那の 手と手
列車は 夜を裂く
異次元の土地を
耳と耳 目と目
の 間に、、、


by soratokinokakera | 2018-10-28 12:59 | | Trackback | Comments(0)

食卓の片隅で

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食卓のふちにぶら下がった
ちいさな よいん
隣の空白から
のぞきこむ

とくべつの時間から
僕らの開放的にならざる不平等な
視線と触覚の
はうような気配を
そっと運び出そうとする

オーバーフローばかりを望む
不埒で 
審美的な
親密な接点がいくつも仕組まれた
壁に囲まれていることに

おぼれるのだ

もちろん・・・・と
了解するような急降下を
いつもとまどい
不意打ちの
すばやい暗転は

高原で見つけた銀河が零れる
かんどうを
転移し
肺をふるわす音色を喜劇的に
食べようとしているのか

今日も食卓のふちに
ぶら下がる よいん





by soratokinokakera | 2018-10-09 16:06 | | Trackback | Comments(0)




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甘く 雨は

行き場を失った 眠りを揺らし

深く旋回する歌

光の 航海は 空に
花開く波紋を広げて
朝は 浜辺によこたわる

昨日の僕を焼き払う太陽

      直立した影

扉の外を行き交う変奏曲 

 なにも語らぬ木漏れ日

  遊歩者達は熟れ過ぎた果実を身に纏う

  僕は画家の手を奪い夕暮れに咲く花を切り

 灰の闇へと通じる鍵を手に

直立した影に

闇に消えゆく 光の後ろ姿を
鏡に映らない 景色を
化石の中心で 沸騰する言葉を

肌色の朝を描きはじめている




by soratokinokakera | 2018-10-09 15:10 | | Trackback | Comments(1)

太陽


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太陽
 影は永く
 影は根だ
 影は後ろ姿を映す
 砂絵の中に
 燠火の種

太陽の万華鏡に
焼かれて
沸き立つ風の道
影と影の隙間から
爆裂する
石の沈黙

 風見鶏は
 無人の駅に降り立ち
 方位を狂わしている

過熱する歩行が孕む
灰のさざめき
を ほどいて
呼吸の瞬きにふれる
きつね色の月ひかり
人形への 儚い肌
硝子玉への 涙
貝殻への 夢に溺れる饒舌な舌
の 孕んだ未知 の
手 と 脚 と 胸 の
こころに
影のない太陽
影のない感情
影のない欲望
影のない瞳
影のない回路

影のない海からやってくる




by soratokinokakera | 2018-10-08 17:04 | | Trackback | Comments(0)
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軒下の砂時計

洋々と砂嵐

風に迷い子の紋様

傾きを保つ砂上の難破船


一筆と一筆の

連続と分断音速の幻に咲く花

すきま かぜの なかに

根を張る植物群


漂着と衣擦れの音を

風が運んでいく

沸き立つ化石達の囁き

体温と視線との距離を枯れ木の肌から問う

流れているはず

ふと

空を見下ろす

水色の飛び散る 鉱石群

震える音色の波紋が 泡だつ

まれに 声は

空を砕く


示された 心音のぬくもり

吠える憂鬱は 雑踏を離れ

閉じられた瞼のうえで

ほころびはじめた


月の裏側に置き去りにされた影の夢





by soratokinokakera | 2018-09-29 17:27 | | Trackback | Comments(0)