<   2017年 01月 ( 6 )   > この月の画像一覧

砂時計の中で


放たれ 煌き


椅子には静かな影

昇る輝かしい瞳を追う

時の実 を 

砕いたのは 細胞の海


水母 融けて はかない皮膚


棘のある感情が渡る


そこには 

硬く閉じた過去から届き 
未来へと指す ひかりの永い歩幅 を描く 夢に

ともなわれた熱い川


しずかな時間は  ほころびた雨の

海を呼ぶ声となり

乾いた街の朝に来る 沈んだ気配を濡らす




by soratokinokakera | 2017-01-31 22:23 | 時の回廊 | Trackback | Comments(0)

覆された朝

オブラートに包まれた朝


昇る太陽 起床の鳴き声

遠い記憶から抜け出た瞳をのぞき込む

搾られて 干からびた 種

撒かれた 名

白く塗られた空の 下

刈り取られた食卓は 化石の知恵

流れる窓の外 千分の一に、

景色は切り取られた

進んで 名付けられた下へ

柔らかな闇の 包まれた感触

から 遠く離れ 波に打たれてから

呼び続けていた言葉にならない

泣き声が 低く這うようにやってくる

僕らの言葉は鮮やかに凍り付き

運ばれいるのではなく

止められた 太陽の下で

沈黙の扉を開こうとしている

いつ 朝は覆されるのだろうか







by soratokinokakera | 2017-01-29 16:34 | | Trackback | Comments(0)

記憶

記憶



雲は

咲き乱れても

いつかは 彼方へと

歯車のなかで螺旋の記憶を

ふり返る


昨日の光に洗われた

笑顔の中で

乾いた赤い花

瞳の中で強く 強く

フッと 息をかけて飛び散る

鳥たちの気配


夢の入り口で

しずかに降り積もる

雲の影を

ゆっくりと押していく

壊れないように と

木霊のささやき



e0365964_11250483.jpg



by soratokinokakera | 2017-01-09 11:26 | | Trackback | Comments(0)

青のグラデーション

眠りの時にさらされた窓

凭れる朝

化石の葉脈をとおして

立ち上がる言葉と

眠気の消えない背中を包んで

痙攣する薬罐の慌ただしさ

こぼれていく食卓の上に

聞き慣れない足音が乱れて

ざわざわと 心騒ぐブルー


わずかな ひとときをとおして

朝の歩行が始まろうとしている

聞きなれた声 すれ違いの中で




季節の籠には無尽のやくそく

果実は審判を待つばかり



彼方から伸びてくる光の揺らめきだけが

名もなく 道もなく

すべてを包んでいく



by soratokinokakera | 2017-01-03 22:58 | | Trackback | Comments(0)

描く

歪んだ窓 
映る自画像をなぞる蝸牛
肩にかかる閃きの虹

境界線のおもてとうらに架ける


古い伝わりに招かれて

欅の下で眠る朝は
昨日の窓を拓いて遊ぶ


夕暮れは まれに

過剰な鉱物を綻ばし
捨てた 晴れた空の色 に
隠された海を描く



e0365964_16002728.jpg

by soratokinokakera | 2017-01-03 11:39 | | Trackback | Comments(0)

あえか

あえか

透明な雪に躓く

透明な靄を抱える 空

橋を渡ろうとする

遠く屈折した気流だから 走る

氷の柱は解けて空白を招き

その 鋭利な皮膚

すれ違うだけの昨日と今日

紛れていく視覚の感情

落ちろ朧月 屈折するよ

冬の太陽を追って

頷くだけの幻の声だもの

サイレンの音だけを追い

時の流れの中で

震える膝を抱き寄せる 聴いているのか

飛び魚が通り過ぎる硝子張りの夜

空のあかね色の静けさを

干からびたアスファルトの上に

残す 名のない足音

掌には 離れたままの指の間から

つかみ損ねた 枯れ葉の匂い

煙る姿を透かして欠けた月の後ろ姿

たたまれていく影の時代は

ああ 新しく泡だつ

つややかな膨らみを食らう

Sora19



by soratokinokakera | 2017-01-01 17:25 | | Trackback | Comments(0)