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ゆっくりと

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曲がった 滑る窓 蝸牛

映る 自画像を 隅々に反射させる

遠い閃きをあびて

光る道の跡

古い伝わりを呼ぶ

欅の下で眠る朝は

昨日の窓を拓いて遊ぶ

夕暮れは まれに

過剰な朧月を綻ばし

捨てた 晴れた空の色 に

隠された海を浮かべている






by soratokinokakera | 2017-03-20 08:33 | | Trackback | Comments(0)

駅は


洗われた風景は柔らかな眠り
騒がしく戯れの病を買う

交錯する回路の街で、
柔らかな眠りと交わる
消えたままの灯、
太陽の暈に触れ
瞬間と歓喜は溢れる殺伐

足音は破られた並木道の記憶に移り
かぜ の ネとなって、
弱い影の上に重なる秋を映す

波紋は広がり、
伝え 揺れる 鏡の乱
目の前で罅割れて叫ぶ、
手の上の顔
かみ砕かれて 満たされて
滋味の秋色

有頂天に立つ舌の感触を実らせて
鏡の中の砂絵は討たれ蒼茫へ
視た
空は碇を上げている
瞼のうえで



by soratokinokakera | 2017-03-20 08:27 | ひかり ことばの 影 | Trackback | Comments(0)

偶然

顕現、
鏡と重なる時
光る は 雨粒の中に
瞬間を包む
歩み始めた、
影は人に触れ
人は影を増殖させて
姿を消す 風のように
透明な鏡 
ときに、過去が目の前を歩み
偶然を産み落とす
影を追う光
どこまでも伸びていく手は
灰色の心に陽気な絵を掛けている





by soratokinokakera | 2017-03-05 19:43 | | Trackback | Comments(0)