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回廊

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気まぐれなサイコロの軌跡
はぐれていく雲の中で
かたすみに残された小夜曲をつれて
減色の街を彷徨う
娑羅の滑らかな剥奪と
再生の時が流れていく
色褪せた時の羅針盤が
白銀の快晴から遠い時間を引きよせて
なにも映さない瞳の上で
掠れていく人影の輪郭線を追う
夢は朝をみる前に折り返していく
影を焼き尽くす天元の太陽
風と別れる朝
凭れあう枯れ枝は手となり足となり
我となる
ほどかれる事を拒む白磁の輝き
激しく罅 はしる はしる



by soratokinokakera | 2017-05-14 17:46 | | Trackback | Comments(0)

昇っていく

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零れ日を抜けて

緑は昇る

木々の描く空を歩く

飛ぶ鳥の跡

たなびく影が気配を伸ばして

午後の寄り道を刻み始める

なだらかな休日


夢の街は時を無くした空の中で

陽気な結び目を解いていく

こころの籠を揺らす散歩道


赤く塗られたシンボルの坂を踏む

飛び跳ねる情動は

幼児のリズムを気儘に訪ね

振り付けられる 老いた 反逆の

視線を動かそうとする季節

みずみずしい光をこぼす

肌色に奪われる

背中に流れる狡猾な視線


朝の街路樹を抜け

数えるように呼吸する無垢を

追い越していく

消された街の匂い

ふれあう呼吸を写し出す

回路を呼びながら

指先を震わすリズムを放電する

気まぐれの歩行


閉じ込められた不安から抜け出せず

仮面をつけた解放

通勤時間帯の中を疾走する

狂詩曲の反復

沈黙こそ暴力

結ばれた唇の雄弁な原野に

孤立した花々


原色の思いから伸びていく

振り向くことの無い視線を物語る

隣人の暖かな不安に染められた微笑み



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by soratokinokakera | 2017-05-14 17:00 | | Trackback | Comments(0)

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深大寺にある、なんじゃもんじゃ(ヒトツバタコ)の木。今が見頃です。
神代植物公園は30年ぶり、いやそれ以上かな。
記憶の中にある景色とはずいぶんと違っていて、初めて来た場所のような感じになる。
まあ、30年以上経っているのだから当然の事だろうけど。
豊かな緑の中で、藤の花や 芍薬 牡丹の花を眺め 終わりかけていたけど
ツツジやサツキの鮮やかな花色の名残や、これから咲き始める薔薇の蕾を

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観ながら、30年後には来られる事も無いだろうこの場所に、どのような季節がやってきているのか。命のとらえ方、関係のあり方、世界は初めて出会うような景色に変化しているのだろうか。 想像できないほどの変化(人・自然の力・によって)無くなっていくもの、新たに生まれてくるもの、そして大きな変化の中でも変わること無く息づいている命もあるはず、と想像してみる。網膜に映る世界 震える音色の波紋 世界に触れる感触、心の中で立ち上がる世界像、あらゆる視点の瞬間の創造物

千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは)   からくれなゐに 水くくるとは

                     在原業平朝臣






by soratokinokakera | 2017-05-06 12:10 | 日記・コラム・つぶやき | Trackback | Comments(0)