<   2017年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

驟雨

e0365964_16164011.jpg

降る 始められた、雨の先を、

平衡をとりもどすために、

熱い飲みものと歩いていた

テールランプを見つめる目。


風のさざ波が振り上がり

笑いは、梢をゆらす

あまりにも遠い、

その下で、

遊んでいる。


翻訳された花の色

帰る、からだの断片を、

おきざりにする

今日、これまでの今日の上を

永い影。


動物の形をした

鳴き声を想う雲、

開かない窓を描いて

会話が飛び越えていく、

誰もいない、プラットホームでは

沈黙を持続させて

悲しい電圧が

冷たい洞窟の底を

濡らしている。


見えない、

    もの、、、

      だから君は笑っているのか。



by soratokinokakera | 2017-11-18 16:23 | | Trackback | Comments(0)

ねむり

e0365964_15503920.jpg



まよい雲から 群れ降る 夜の花。

鏡に映る背中を押し

 欠けていく 月の倦怠と 影、

 眠りを梳く 無限の風。


触れ弾けた、瞼の覆われた、

もみじ色の笑い。

 ながい影は境界線を押し広げ、

 ほどける熱風の 海となる。


飼いならした、いち日には

休息の仮面。

雨に溶けていく、傷みの記憶を伸ばしていく

 原色のアスファルト

淡いひかりの またたき。


人形の 不眠の瞳には

森を抜ける ねむりのフーガで

描かれた 空白の 空。



by soratokinokakera | 2017-11-12 15:51 | | Trackback | Comments(0)

地図

e0365964_21164508.jpg



地図



倦怠の上に散る無音

届けられない伝言は、

透明な繋がりを走らす。


弾け散る 視線の花びら

解体と、解体を、むすぶ関係。


闇の沈んだ色

を、追いかける砂浜

の、水銀灯の暴力

走る眠らぬ道。

光の沈んだ海を引き寄せて

弓張り月が落ちていく。


ニブン ノ イチ の夢

視られて夢を見ようとする。

すり替えられた窓辺の景色には、

白爪草、の 見える

時を編む水辺の音。


転げ落ちていく

 視線を

 捕まえようとしているのか。


時の荒れた地図のなかで、

方位の消えた砂の上を

歩んでいく影を追って、

視ようとする力。


眠りに落ちる瞬間、

遠のいていく椅子、その隙間から

視られることの力に 砕かれる

あること。


滑ること

透明な雪へと

消えるような靄を抱える。


橋を渡ろうとする

走る、

悪寒に、

遠く屈折した気流。


氷の柱は溶けて清水に落ち

その 眼差しから、

すれ違うだけの昨日と今日が繋がる。


水泡のはじける音楽と渦巻く無色の

衝撃、

融けていくモニターに映る自画像。


騒音に過ぎないレモン色の唇を持つ

豊かな曲線を、描くスクランブルを渡れば

干からびたパン。

寒いだろ、

でも、

この地図は、

解凍していく見慣れた団らん。



by soratokinokakera | 2017-11-05 21:30 | | Trackback | Comments(0)