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人形たちの囁き

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世界はまれに
開かれた空の下で
架空の土地の匂いを散らした
姿をあらわす。

一瞬、異質の風で洗われる事で
偶然の中で出会う法則に
名付けることの出来ない
 君を 君の中に
見つけることになる。

合わせ鏡の中で響き合う
光の束で編まれた人形たちの囁き。

 閉じられた瞳に
描かれた世界を映し出し
 移り住む化身は
閉じた瞼の上で踊り出す。

雨は
空のかけらを濡らし
月は
隠された庭に綻びの色で濡らす
カラカラに乾いていく
呼ばれることにも
乾いた耳には砂の
砕けていく音だけが残る
余滴の
あまりにも過剰な
無関係な別れに
雨が降る。


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by soratokinokakera | 2018-05-20 12:29 | | Trackback | Comments(0)

既視感

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象徴としての雨は西からの予言者として
消えて
透明なそらは 赤い火星に
許されること無い
運河の思い出を刻んでいる。

僕らの週末は
飾られた窓の内と外の
計ることの出来ない
壊れた平衡の乗り物酔いに
暮れていくのだから
種の無い既視感から
光速を恨む
熱を溶かし
乾いた
翼を
焦がす。


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by soratokinokakera | 2018-05-18 23:12 | | Trackback | Comments(0)

夢の街

風ばかりが大騒ぎ。
の 裏町は まどろみを
渡るいくつもの夢との休日のお喋り。
溶け始めたバターの香りは
損なわれることのない
記憶の水脈をいくつも巡らして
夢の胃袋を満たしていく。

家々の隙間から零れる。
塵と光がめまぐるしく
編んでは 散らしていく
残り火の 熱く静かな
鼓動。
名が浮かび上がるまえに
この町のリズムの色に
包まれる。


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by soratokinokakera | 2018-05-05 07:20 | | Trackback | Comments(0)

くも

柔らかな高度の雲のなかでは
遠く赤い鼓動が跳ねている
降る重力を待つことで
乾いた皮膚の上の
最果てに囁く
明日の記憶と声 が おり か さ なる
呼吸のふかい味覚

蟻の地図を広げる初夏のそら
渇きは距離の感傷を塗り重ね
週末からの回り道に描かれる
上白糖のツヤヤカな狂騒曲
なれない密度に増殖する速度
感応の身替わり
深く 谷は 空に
無限の影を生み始めている





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by soratokinokakera | 2018-05-03 18:57 | | Trackback | Comments(0)