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軒下の砂時計

洋々と砂嵐

風に迷い子の紋様

傾きを保つ砂上の難破船


一筆と一筆の

連続と分断音速の幻に咲く花

すきま かぜの なかに

根を張る植物群


漂着と衣擦れの音を

風が運んでいく

沸き立つ化石達の囁き

体温と視線との距離を枯れ木の肌から問う

流れているはず

ふと

空を見下ろす

水色の飛び散る 鉱石群

震える音色の波紋が 泡だつ

まれに 声は

空を砕く


示された 心音のぬくもり

吠える憂鬱は 雑踏を離れ

閉じられた瞼のうえで

ほころびはじめた


月の裏側に置き去りにされた影の夢





by soratokinokakera | 2018-09-29 17:27 | | Trackback | Comments(0)

ゆっくりと

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曲がった 滑る窓 蝸牛

映る 自画像を 隅々に反射させる

遠い閃きをあびて

光る道の跡

古い伝わりを呼ぶ

欅の下で眠る朝は

昨日の窓を拓いて遊ぶ

夕暮れは まれに

過剰な朧月を綻ばし

捨てた 晴れた空の色 に

隠された海を浮かべている






by soratokinokakera | 2017-03-20 08:33 | | Trackback | Comments(0)